「NO WASTE YES PARTY Melbourne」を企画した真崎里砂さんに聴きました。

こんにちは。フードサルベージの平井です。

先日、ある1人の大学生にインタビューしたのでご紹介します。

 

食に向き合いながら、フードロス問題にも興味をもち

「NO WASTE YES PARTY」というプロジェクトを

オーストラリアで企画した真崎里砂さん。

 

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真崎さんは、いまは日本に帰国しています。

サルパを手伝いたいと僕たちに連絡をくれました。

彼女の海外での経験や考えていることを活かし、

なにかできたらと、いっしょに考えているところです。

そんな中でのインタビューです。

 

平井

「NO WASTE YES PARTY」というプロジェクトを

オーストラリアでみずから立ち上げた真崎さん。

これってどんなプロジェクトなんですか?

 

真崎さん 

「NO WASTE YES PARTY」では、

まだ食べることができるのに、賞味期限や

ちょっとした傷によって売れなくなり

廃棄されてしまう食材を、

地域のスーパーや飲食店から回収して、

それらを使ってパーティを開くことを

メインに行っているプロジェクトです。

 

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単純にフードロス問題に対する意識を

啓発することを目指すというよりは、

多くの人がじぶんから楽しんで、

それぞれのライフスタイルの中で

アクションを起こしたいと思えるように、

「“楽しく”社会問題にアプローチしよう」

ということを大切にしているプロジェクトです。

 

平井

実際にどんな活動をしてきましたか?

 

真崎さん

このプロジェクトは、日本で友人が始めたものだったので、

わたしはそれに参加し、海外活動メンバーとして

「NO WASTE YES PARTY Melbourne」という

オーストラリア支部を立ち上げました。

 

メルボルンでは、地元の大手スーパーや

捨てる前のまだ食べることのできる

野菜・果物・パン類を市場から回収して、料理。

ディナーパーティーやピクニック、

映画鑑賞会、家族向けのランチパーティーなどを

開催していました。

 

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またイベントでは参加費を回収して、

集まったお金は、食べられない子どもたちに

給食を提供する国際NPOに寄付をしました。

 

無駄にされてしまうものを活用して、

おいしい食事と、たのしい時間を過ごせる場所を作り、

世界の子どもたちにもハッピーを共有するという

サイクルにして、立ち上げから10か月間で10回の

イベントを実施、約300人が参加してくれました。

 

ボランティアとして参加してくれる人も

回を重ねるごとに増えていき、

最終的には次年度のプロジェクト運営メンバーに

15人が声を上げてくれました。

 

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平井

たとえばレストランかなんかで、料理を注文するとき。

欧米系の人たちは、こんなに食べられるのか?って

いうような信じられない量の料理を注文する。

はじめから全部食べきるつもりはない、そんな気がします。

日本人は、頼んだ料理は残したくないから

そういう注文の仕方をしない。

でも、料理が残ってしまった時に、

家に持ち帰る習慣が欧米系の人たちにはあって。

日本人にはそれがない。レストラン側も

持ち帰ってお腹を壊されたらかなわないから、

持ち帰ることを拒否するレストランもある。

 

こういった食習慣の違いは、

僕なんかはとても興味深いけど、

真崎さんから見て、日本と海外で、

フードロスに対する意識に違いは感じますか?

 

真崎さん

わたしが海外で生活をはじめて感じたのは、

オーストラリアでは日本より平気で食べ物を残す人が

多いということです。あまり「もったいない」と

感じることがないように思いました。

 

だけど興味深いことに、オーストラリアでは

廃棄前の食材を回収して街にいるホームレスに

食事を提供するという大きなNPOがたくさんあるんです。

 

またレストランでは、どこに行ってもドギーバックを

1ドル以下あるいは無料でお店が出してくれて、

食べきれなかった分は持って帰ることができます。

 

日本では、「もったいない」という感覚を

持っている日本人が多く、食べ物を残すことに対して

罪悪感のようなものを感じる人が多いと思います。

それにもかかわらず、

日本では法律が厳しいということもあり、

廃棄食材を活用するチャリティーはほぼなく、

飲食店でのドギーバックもあまり普及していません。

 

そこで暮らす人たちの感覚と、実際のアクションとの間に

ギャップがあることは興味深いなと。

 

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平井

真崎さんは「サルパ」をどこで知りました?

最初に知ったときの、サルパに対する印象覚えてますか?

 

真崎さん

テレビ番組、たしか「NEWS ZERO」で

サルパが紹介されているのを見たのがはじめでした。

 

わたしには「食で世界中のみんなをハッピーにしたい」

という夢があり、留学中に何か『食』を通して

みんなが楽しめる場を作ることを考えていたのですが、

何ができるのか思いつきませんでした。

そんな時にサルパを知り、

「これなら私にもできるかも」と思いました。

 

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「NO WASTE YES PARTY」にも共通している点ですが、

パーティという形をとることで、

より広い層を巻き込むことができる点で、

スマートであるのと同時に、やること自体はシンプルで、

だれでも真似できるのが魅力的で、その番組を見た瞬間、

「よし、これを留学中にやろう」とすぐに決心しました。

 

平井

真崎さんのなかで「食」は、

物事を考える際のキーワードになっているんですねぇ。

 

ちょっと気になったんですが、真崎さんの同世代は、

その生活の中で「食」を、どう捉えているんですかね。

真崎さんのように考えている人は多いんですかね。

ぼくは、若い人たちと話す機会が多いんだけど、

食についての意識は、両極端。

真崎さんのような人もいれば、

そうでない人もいる。お腹が満たせればいいだけ。

食べることを楽しんでいない人も結構いたりする。

でもそれは、じつは若い人たちだけじゃなくて、

60歳以上のじぶんの親世代にも

増えてきていることを最近実感していて。

 

人は、料理すること、食べること、

つまり食材を消費することに対して、

そこまで意識の向かないものなのか。

なんてことを考えてたりするんだけど、

真崎さんの同世代の人たちの中にも、

ちゃんと食と向き合ってみたいという人はいます?

 

真崎さん 

あくまでわたしの感覚ですが、

わたしの世代のみではないと思いますが

「おいしいものが好き」というグルメな人や

「ヘルシーなものが好き」という健康志向の人は

多くなってきていると思います。

ですが、わたしたちの「食」の背景に何があるのか、

じぶんたちの食べものの消費の仕方が、

じぶん自身、あるいはもっと広く社会全体に

どういう影響を持つのかまで意識を向けている人は

あまりいないというのが現状だと思います。

 

平井

サルパの活動に興味を持ってくれている真崎さん。

サルパを通じて、僕たちとどんなことをしましょうかね。

 

真崎さん

せっかく海外で挑戦してきたので、経験を活かして、

これから日本にいる外国人向けのサルパを

開催できたらなと考えています。

サルパの精神をまずは日本在住の外国人の方から

世界に広げていき、いずれ世界中に

サルベージプロデューサー」を輩出したいです。

 

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