サルベージ・プロデューサー第1号石坪直美さんに聴く!

ついにサルベージ・プロデューサー第1号が誕生しました!プロデューサーになったのは、福井県で活動されている石坪直美さん。

フードサルベージでは、フードロス削減のため、いっしょにアクションを広めてくれる方を、「サルベージ・プロデューサー」と呼ぶことにして、全国各地でサルパが開催されることを目指すことにしました。そのために、サルパをどういう風に企画して開催しているのか。興味のある方たちに伝えていくこと。それは、約3年間サルパを企画してきたじぶんたちが、いまできることのひとつだと考えています。

そこで、プロデューサーになりませんか?と募集したところ、まず手を上げてくれた方の1人が石坪さんだったんです。そこからフードサルベージと石坪さんとのお付き合いがはじまるわけですが、そもそもなぜ石坪さんはサルベージ・プロデューサーになろうとしたのか。動機が気になっていろいろ聴かせてもらうことにしました。

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フードサルベージ平井(以下平井)
先日、プロデューサー認定のための最終課題として、サルパをご自身で企画されたましたよね。はじめてじぶんでサルパを開催してみて、どうでした?

 

石坪直美(以下石坪)
楽しかったです。即興でつくるなんて、大丈夫かな、と思いましたが、時間内に10品以上できました。みんなでワイワイ言いながら、こんな食材余るよね、とか、こんな食べ方できるんだ、とか、サルパという楽しい仕組みを通じて、改めて、食材について考えることができました。

 

平井
石坪さんの経歴を教えていただけますか?

 

石坪
福井から京都の大学に進んで、都市計画に携わる会社で10年、京都市役所で10年働いていました。どちらもまちづくりに関する仕事で、今振り返ってみると、地域の資源を活かすことや、空き家の活用策を考えることなど、忙しくも楽しい仕事をさせてもらってました。 なにかを壊して新しくつくる、というよりも、今あるものを上手に活かす、というやり方が好きなんです。サルパに興味を持ったのも、そんな考えに通じるところがあるからだと思います。今は福井に戻って、ライフオーガナイザーという、捨てるからはじめない片づけの資格を活かし、活動しています。

 

平井
福井ってどんなところなんですか?

 

石坪
素敵な方がいっぱいおられますよ。福井県は共働き率が日本一で、女性でも働くことが普通なんです。みんなけっこう忙しく働いているんですが、休日は地域の行事や学校の行事にも積極的に関わる人が多くて、子どもが3人という人も珍しくなくて、たくましくって、かっこいいです。おもしろい場所もあるんです。私の住んでいる越前市の隣は、眼鏡で有名な鯖江というまちなんですが、「鯖江市役所JK課」とか、「ゆるい移住」とか、「河和田アートキャンプ」とか、いろんなプロジェクトが動いています。「ゆるい食堂」といって、地域の人やお店が使わない食材を提供して、まちのお母さんたちが協力し合って料理して、その日は誰が食べにきてもいいバイキング食堂を開く、なんていうプロジェクトも始まっていて、まさにサルパなんです。私も次の「ゆるい食堂」は参加してみたいと思っています。 フードサルベージ注釈> ゆるい食堂は、あまった食材を集め、つくった料理を無料で提供するイベントです。そこには大人だけではなく、こどもたち向けに、食の「おいしさ」や「楽しさ」を感じてもらおうという意図があります。多くの人が集まり、全員で手を合わせ、「いただきます」を響かせました。

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写真提供:一般社団法人ゆるパブリック

 

平井
片づけサポートの仕事をされている石坪さんですが、具体的にはどういったことをされているのですか?

 

石坪
片づけといっても、切り口は色々あるんです。私の場合、最近はリユースに関する活動が中心になってきました。捨てるのではなく、手放すという考え方をお伝えする講座をしたり、もっと具体的なヤフオクの使い方をレッスンしたり。自分にとって大切でないものがたくさんあっても、それを捨てるのが嫌でなんとなく持ったままになっていることって、多いんですよね。まずは自分にとって大切なものを選んで、それ以外のものは、無理に捨てるんじゃなくて、いろんな方法で手放すことをお勧めしています。 サルベージ・パーティは、家の中の使わない食材をリユースしたり、リメイクできる場で、捨てる以外の手放し方ができる場ですよね。しかも、おいしくて、楽しくて。手放すものは、少しずつ少なくなっていくことが理想だけど、自分が買ってこなくても、家の中にはいろんな食べ物が入ってきて、なんとなくあるものって、ありますよね。私はサルパを、そんな食材を楽しく手放すことができる場として、生活の中に取り込んでいけたらいいなと思っています。

 

平井
サルベージ・パーティを何で知りましたか?

 

石坪
ライフオーガナイザーの先輩で、ハッピー冷蔵庫アドバイザーとしても活動されている大野多恵子さんの著書『冷蔵庫さえ片づければ、なにもかもうまくいく』という本で知りました。最近なんです(笑)。

 

平井
プロデューサーになってみようと思ったきっかけは?

 

石坪
大野さんの本でサルベージ・パーティのことを知って、HPを見せていただいたんです。そしたら、ちょうどプロデューサーの募集をされていて、すぐに申し込みました。もし、私が東京に住んでいたら、もしかしてプロデューサーになろうとまでは思わなかったかも知れません。地方に住んでいて、サルパに参加したくても、そんなにしょっちゅうは参加できないから、自分で開催できるようになりたいと思ったんです。

 

平井
実際にサルパに参加してみてどうでした?

 

石坪
ワクワクしました。どんな料理ができあがるのか誰にも分からなくて、サルパシェフの方も野菜を切って炒めながら、実はまだ考え中、というのにびっくりでした。シェフの方が悩んでいる姿を見ることができて(笑)、何を作り出すか、そのライブ感が楽しかったですね。意外だったのは、参加者に若い方が多くて、食について問題意識を持っておられる方って、大勢おられるんだなあと感じました。

 

平井
福井県でもっともっとサルパが開催されたらいいな、と思っているのですが、できそうですかね。石坪さんの中で課題ありますか?

 

石坪
今は越前市を中心に活動しているんですが、県内にはまだまだ素敵な方が大勢おられるので、私自身の活動範囲を広げて、いろんな方と組みながら、開催していきたいですね。

 

平井
最後に、石坪さんがおススメするサルパの楽しみ方なんてあれば教えてください。

 

石坪
そうですね。料理の幅を広げるヒントがもらえたり、おいしいものが食べれること自体、楽しいんですが、私がサルパで楽しみなのは、参加することをきっかけに、自分の家がちょっと片付くことなんです。きっかけがあると動きやすいことって、ありませんか(笑)。 使わない食材も、できるだけ捨てたくなくて、でも自分では使いきれない、手に余った食材を持っていけるのがうれしい。おいしくて、楽しいものに変わるんですから、うれしいです。 そうして、自分はどんなものを持て余してしまうのかをちゃんと学んで、食材の持ち方を自分に合ったものに変えていくことができたらいいですね。サルパがきっかけになって、食材の無駄が少なくなって、お家の中もすっきり快適になっていったらいいな、と思います。

 

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石坪直美
福井県越前市生まれ。大阪の都市計画コンサルティング会社で10年、京都市役所で10年、まちづくりの現場で働く。2015年から、捨てるからはじめない、をテーマとした片づけを行う、ライフオーガナイザーとして活動開始。できるだけモノを無駄にせず、モノに支配されることなく、賢く、楽しく付き合うためのリユース、リメイク活動に力を入れ、各種セミナーやワークショップを展開している。

サルベージ・プロデューサー石坪さんのFacebookページはこちらをご覧ください。

 

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