高校生からのメールではじまったミニサルパ。

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6月のある日。平井が参加している
フードロス・チャレンジ・プロジェクト」の
Facebookページに、1件のメッセージが届きました。

「学校の課題研究で、フードロスについて
研究しています。フードロスの現状などについて
お聞きしたいと考えております。」

メールを何往復かして、
その文面の丁寧さから「大学生くらいかな」
と思っていました。いざ聞いてみると、
その女の子は高校一年生だといいます。
お名前は「笠神さん」。

以前も中学生が「フードサルベージ」宛に
メールをくれたことがありましたが、
10代の人たちが、いわゆる「会社」に
メールで相談を持ちかけてくる時代なのだなぁと
変に感心したのをおぼえています。

笠神さんと会って話を聞くと
「食材の意外な使い方を、
シェフといっしょに考えながら
サルパで体験するような料理をやってみたい」
とのこと。

このことに、なんとなくおもしろさを感じ、
彼女といっしょに「ちいさなサルパ」
をやってみることにしました。

公認サルベージ・シェフの高田大雅さん
相談したところ、高田さんも
興味を持ってくれたようで、快諾してくれました。

7月の日曜日。
笠神さんの家にお邪魔し、3人だけのミニサルパを開催。

スーパーで購入した見切り品と
笠神さんの家にある食材を材料に、
つくる料理について、笠神さんと高田さんの2人は考えます。

 

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はたして、どんな料理ができあがったのか?
後日、笠神さんが送ってくれたレポートを、
原文そのままにここで紹介しますので、
そちらをお読みください。
レシピや料理のコツ・ポイントも
笠神さんがまとめています。

笠神さんは、料理風景のようすを
スマホで撮影し、動画編集のアプリをつかって
さくさくと短い動画をつくっていました。
「いまの高校生は、
こんなことをかんたんにできてしまうのか?!」
と高田さんといっしょに驚いちゃいました。

プロが撮影して編集してから
世の中に出すような映像にくらべると、
ちょっと微笑ましいところも見受けられるけど、
それがぼくには玉虫色した映像にみえました。
その動画も置いておきますので、
お時間あるかたは、ぜひのぞいてみてください。

手さぐりでやりましたが、
笠神さんのチャレンジをお読みいただけたら、うれしいです。

(honshoku 平井巧)

 

笠神さんからのレポート

『バナナを使った甘辛手羽先の作り方』

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材料
紅茶の茶葉
バナナ
中濃ソース
はちみつ
シナモンパウダー
ショウガのパウダー
醤油
胡椒
七味唐辛子
手羽先

① 鍋に茶葉をいれて、紅茶をつくる
② 1/2のバナナをペースト状になるまで細かく切る
③ 切ったバナナ、紅茶、中濃ソース、シナモン、ショウガ、
はちみつ、醤油、胡椒を混ぜて味を調える(甘辛くなるように調整する)
④ 手羽先に③で作ったソースを絡め、フライパンで焼く
⑤ 両面を焼いたら、③で作ったソースを手羽先にかける
⑥ 水をフライパンに少し入れて、手羽先についたソースを少し取る
⑦ こまめに手羽先を裏返し、中まで火を通す
⑧ 最後に七味唐辛子をふりかける
⑨ 完成

コツ・ポイント
手羽先の味付けは、甘辛い照り焼きソースをイメージして、甘辛くなるように味を調節する。
紅茶は手羽先の臭みをとる効果もある。

 

 

『魚介いろどりパスタの作り方』

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材料
ズッキーニ
にんじん
大根
ほうれん草
高野豆腐
カットトマト
さば味噌煮(缶詰)
ツナ缶
ニンニク(チューブ)
味噌
醤油
胡椒
パスタ

① 野菜を切る(大根とにんじんは同じサイズになるように千切りする)
② フライパンに少し水を入れて、大根とにんじんが柔らかくなるように茹でる
③ ②に高野豆腐、カットトマト、さば味噌煮、ツナ、ズッキーニを入れる
④ ニンニク(チューブ)と味噌、醤油、胡椒で味付けをする
⑤ パスタは大根、にんじんを千切りしたときのサイズにしてゆでる
(パスタ1本を約1/4に折って茹でる)
⑥ ④とパスタを混ぜる
⑦ 完成

コツ・ポイント
大根、ニンジン、パスタの長さを同じにすると、盛り付けやすいし食べやすい。
ズッキーニは柔らかくなるように、パスタのソースをつくっているときにほかの具材で埋める。
さば味噌煮が味付けにもなる。

 

 

プロジェクトを始めたきっかけ

2018/7/23 with 平井さん、高田シェフ

私は学校の研究で、
日本の家庭で出ているフードロスを
少しでも解決できないかと考えました。
そこで、今回
個人的にサルベージ・パーティを行い、
その様子を動画に収めました。

プロジェクトを始めたときは、
自分で新しくフードロスを解決する
イベントや活動を考えようとしました。
しかし、実際今ある活動が
あまり広まっていない、
自分も知らなかったという現状から、
今ある活動をもっと多くの人に広めたい
と思いました。

そこでSalvage Partyを知りました。
私が調理している様子の動画を
作成しようと考えた理由は、
家庭から出るフードロスを
解決するためにはそれぞれが
調理のスキルを付けて、
食材を上手に使う必要がある
と思ったからです。

サルベージ・パーティでは
パーティを通して食材の
意外な使い方や新しい発想を知り、
得ることができます。私はその知識を
もっと多くの人がつけるべきだと考えました。

もし、調理の様子を動画に収めて
広めることができたら、
たくさんの人がサルベージ・パーティを
認知することができ、
これまでサルベージ・パーティに
参加することができなかった人も
食材の意外な使い方などを学ぶことが
できると考え動画を作成しました。

実際に動画で使った食材は、
家にあった食材と、スーパーで
賞味期限が近くなったものや傷み始めてきて、
見切り商品となったものを使って調理しました。

 

動画を作成してみての感想 

食材を集め、料理を考えるとき、
私はほとんどの食材を使わず
余らしてしまいました。
しかし、高田シェフの考える料理は、
集めた食材をすべて使っていました。
手羽先の味付けにバナナを使うと考えた
シェフのアイデアに特に驚きました。

私は食材の組み合わせや調理の仕方は
無限大だなと思いました。
レシピや自分の知っている料理を
作ることにとらわれず、
自分のアイデアで
料理をすることができるとわかりました。

しかし、そのような発想は
自分一人では思いつかないので
サルベージ・パーティなどを通して
新しい発想をシェフのもとで得て、
体感する価値はあると感じました。

私は実際に自分で調理し、
食材の新しい使い方などの発想を
今後活かしていきたいと思いました。
例えば、パスタをつくるときの具材を
季節に合わせて変えてみるなど、
まずは今回作った料理をもとに、
自分でアレンジした料理を
作ってみたいと思います。

 

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