4月28日、29日の2日間、全4回。リビングデザインセンターOZONE・住まうとサロンで、「初めての瓶づめ。季節の野菜から、果物から。」と題した部活を行いました。

 

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「瓶詰部」はサルベージパーティーの中で立ち上げられた部活動です。

 

どんなことをやる部活なの?

「瓶詰」という形で、形がバラバラなものや、傷んでいるけどまだ食べられる食材を持ち寄って、食材を下ごしらえして、瓶に詰めて、食卓の彩りになるおかずやおやつをつくります。

詰めるたのしみに加えて、素材の組みあわせ、味の重なりを楽しめるよう、基本のつくりかたの説明を聞いた後は、自分好みの味つけや組み合わせで瓶に詰めてオリジナルの瓶詰を仕込んでもらうワークショップです。

まずは、フードサルベージ代表平井のフードロスに関する座学からスタートです。

 

食材とメニュー

その1:おにっぱのコールスロー

おにっぱとは、普段は廃棄されたり、畑の肥料になったりするキャベツの一番外側の葉っぱのこと。今回のコールスローはもうそろそろ出荷も終わるという春キャベツのおにっぱと、形がいびつな規格外の人参を使いました。

普段は廃棄されてしまうものや流通しないものにあえて、農家さんに値段をつけてもらい、購入しました。この農家さんでは、おにっぱをはがして、選別して、洗って、流通できるような状態にすると、1枚30円くらいのコストになるそうです。

 

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スーパーのキャベツ売り場にも、外葉を捨てる用のゴミ箱が用意されていますね。参加者の方々になぜ捨てるのか?を聞いてみると、「硬くておいしくないから」「なんとなく」「農薬が心配だから」「自分は捨てない」などいろいろな意見がでました。

 

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ワークショップでは、コールスローに使うおにっぱは、塩もみの代わりに「砂糖もみ」する裏ワザをご紹介。

 

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水気をとるために絞った汁は捨てずに青汁として飲んでみました。キャベツの外葉は一番太陽を浴びている部分で、栄養価も高く、味も濃いです。皆さん最初はこわごわ、そのうち「意外と美味しい!」とゴクゴクと飲み干していました。

 

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その②:トマトと果物のピクルス

果物屋さんやスーパーで季節の名残や、消費期限間近で見切り品になっていた野菜や果物たちを使い、前回の瓶詰部でも好評だった「トマトと果物のピクルス」を、仕込みました。少し傷んでいたり、形はいびつだったりするけれど、傷んでいる部分を丁寧に取りのぞけば、まだまだ美味しく食べることができます。

 

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自分で好きな食材を選び、瓶に詰めて、調味液の配合も自分好みに調整して注ぎます。中身が見えるのも瓶詰の楽しいところです。皆さん、外側からきれいに見えるよう丁寧に食材を詰めていました。

 

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最後は、ラベルにメニュー名を書いて、折り紙でふたをつけて、自分だけのオリジナルの瓶詰の完成です。

 

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今回作ったおにっぱのコールスローはマヨネーズを使わず、「コールスローの素」として瓶詰にしました。マヨネーズは食べる直前に加えるほうが、味がしっかりつきます。試食タイムでは、塩昆布を混ぜたり、胡麻油やオリーブオイルと和えたりして、コールスローのアレンジも楽しみました。

瓶に詰めて時間が経つと、調味液が馴染んでいくとともに、毎日少しずつ味や色が変化していくので、そんな変化も楽しめるのが、瓶詰のいいところ。家に持ち帰ってからも、瓶詰をいろいろ楽しんでいただけるといいなと思います。

 

今日の部活の感想

おにっぱをキーワードに、いろいろな意見が出され、皆さんのいろいろな価値観を知ることができました。何を食べるか?は個人の自由ですし、無理して食べる必要は全くないと思います。

ただ、普段はあえて考えてみることのないおにっぱや、捨ててしまう食材のことを、サルパという場所で、あらためて真面目に考えてみることで、いろいろ見えてくることがありました。私は、「食材に対する想像力や調理力」があれば、家庭での食品ロスはもっと減るのではないかと考えています。

この食材は、どんな人が?どうやって?作っているの?

どうやって調理したら、美味しく食べることができる?

どうやって保存したら、無駄にせずに使い切れるの?

これからも瓶詰部の部活を通して、たのしくおいしく、想像力や調理力をやしなうお手伝いをしていきたいです。

(瓶詰部部長:木幡雪絵)

 

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