瓶詰部が迎えた初めての冬。

ワークショップの会場となった
「まめくらし研究所」と「マチノマ」には、

いろいろなお宅のお庭から
たくさんの柚子が集まってきました。

柚子の爽やかな香りに包まれながら、
冬をほっこり楽しくする

3種の瓶詰を作りました。

 

 

今回作ったもの

 

「柚子胡椒」

みんな大好き柚子こしょう。

本来は青柚子の皮で作るのですが、
今回は黄色く色づいて熟した柚子を使って、
フルーティで爽やかな
黄緑色の柚子こしょうを作りました。

出来上がったものを

ちょっとだけ舐めてみると、
まず刺激的な辛さがきて、
そのあとはふわっと柚子の風味が香り、
爽やかな辛さとなって

すーっとひいていきました。
これを瓶に入れて寝かせておくと、
だんだん緑色が濃くなり
水分が抜けて熟成していき、
深みのある辛さに変わっていきます。
時間が経つごとに少しずつ変わっていく
味や色の変化を楽しむのも、
手づくり瓶詰の良いところです。

 

 

 

「柚子茶のもと」

柚子茶はお茶ではなくて、
韓国では砂糖漬けの果物を

お湯などで割って飲むことを

いうのだそうです。
今回は柚子の皮と氷砂糖を

交互に瓶に詰めていくだけの
簡単なやりかたで作ってみました。
氷砂糖がゆっくりと溶けていくので、
甘すぎず、すっきりとした

透明感ある味が楽しめます。

柚子の皮が余ったらまた入れ足して、

冬の間中楽しめます。

 

 

 

「柚子のたね化粧水」

ゆずの種のまわりにはペクチンという

トロトロした保湿成分がついています。
これを捨ててしまってはもったいない!
柚子胡椒や柚子茶を作って残っていた
実の部分や房もすべて地球びんに詰めて、
冬ならではのフルーティな化粧水を仕込みました。
作っているそばから皆さんの手がツルツルに。
柚子って捨てるところがないね、

と口々に言い合い笑顔が溢れました。

 

 

 

地球びん

 

今回つかったのは、
まめくらし研究所で出逢い
ひとめぼれした「地球びん」。

コロンとしたフォルムと
カラフルなふたがついたガラスびんで、
大川硝子工業所さんの商品です。

ガラスびんは、石灰、ソーダ灰といった
自然に存在する天然素材でできた
環境にやさしい保存容器として
最近また見直されはじめています。
瓶はいろいろな形があるのも

魅力のひとつ。
瓶詰部では、つかう瓶にもこだわって
活動していきたいと思っています。

 

 

今回の感想

 

柚子仕事のワークショップは、
以前からずっとあたためていたアイデアでした。

ご自宅に柚子の木があるけど
「たくさん実り過ぎて採れきれない」
「毎年無駄にしてしまう」といった声を
ほうぼうから聞いていたからです。
いざ柚子を集めはじめると、
あちらこちらから「うちの柚子も使って!」

という方が現れて、あっという間に
たくさんの柚子が集まりました。

また、来年はうちのも使って!

という参加者の方もいて、
瓶詰部の柚子ネットワークは

どんどん広がって行きそうです。

季節がくるのが楽しみな手仕事が

またひとつ増えました。

 

瓶詰部部長・木幡雪絵


 

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(フードサルベージ)

 

2019-03-01