日本のお弁当文化を発信しつづけている「Oh!BentoLabo」さんと「フードサルベージ」があらたな企画をスタートします!
わたしたちが大阪ではじめてサルパを開催したのは、2017年の1月のことでした。そのとき、料理を担当していただいたのが、Oh!BentoLabo の松本希子さん。
あのときは、エプロン持参で、参加されたみなさんに調理に参加してもらいました。メニューは松本さんが考え、松本さんのレクチャーのもと、野菜を切ったり、油で揚げたり、取り分けたり。とってもたのしく、なにより松本さんの考える料理のやさしさに、参加者みんながうっとりしたのを覚えています。
松本さんとはその後も、メールや電話でいろいろと交流を続けさせていただいていました。松本さんと話をしていくうちに、お弁当って上手に日常に取り入れると、フードロスの改善につながりそうだなぁ、て思えるようになってきたんです。松本さんも同じことを考えていたらしく、ではなにかいっしょにやりましょうと。
松本さんとのやりとりの中で印象的だったのは、「食べきるという行為の中に、おべんとうをつくるという行為を重ねる。そんなことからフードロスを考えてみたいと思う」ということ。
そこでまず目をつけたのが、缶づめです。
缶づめは、サルパを開催するときによく集まる食材なんですね。つまり家で持て余している人が多い。これは「使い道がないのにとりあえず買っておこう」と思うひとが多いこと、そして「缶づめは缶をあけてそのまま食べるもの」としか食べ方が思いつかない人が多いんだと、仮説をたてたんです。その答えはまだわかりませんが、周りの人たちを見ていると、どうやら大きく外れてもいないようです。
そこで、缶づめをひとつの食材として弁当に使い、その使い方の可能性を探るとともに、他の食材との組み合わせなどから、これはもしかしたら家にある他の食材の使い方も広がるんじゃないの? なんて思いつきから、松本さんに、お弁当をつくっていただくことにしました。
今後、松本さんにつくってもらったお弁当は、Oh!BentoLaboさんのサイトに紹介される他、サルパのサイトでも紹介していきます。
そして、企画第一弾の缶づめは「いかの味付け」! ここからは、Oh!BentoLaboのサイトで紹介されている「いかの味付け」の缶詰を使ったお弁当を、のぞいてみたいと思います。
これまた、我が家に里芋の親芋がころがっていましたので、この親芋と一緒に煮物にしました。作り方はいたってシンプル。
鍋にカンヅメ「いかの味付け」をずべていれます(煮汁も)。そこに皮をむき一口大に切った親芋(下茹ですみ)のものを加え、ひたひたの出汁を注ぎ火にかけます。
煮立ったら、砂糖・酒・みりん・醤油で味を整えて、里芋が柔らかくなるまで煮ます。お弁当につめてこんな感じになりました。
【いかの味付け・カンヅメBENTO】の全貌はこちら!
いかの味付けと里芋の煮物
きのこご飯
鰆の塩麹焼き
菜の花のアンチョビソース和え
人参の醤油煮
生麩の含め煮
カツオフレーク油漬け缶詰入り卵焼き
卵にカツオフレークの油漬けを加えて卵焼きにしたものです。
素材缶を料理に使うことはあっても、味付けをした調理缶詰を料理に使ったのは初めてでした。調理缶詰はそこそこのお値段をするので、家族でというよりも独り暮らしの方やお弁当の一品に少量つくるのには便利だなと思った次第です。
(Oh!BentoLabo 「いかの味付け・カンヅメBENTO」より一部抜粋)
次回もおたのしみに!
松本希子さんに感想などは、メールのタイトルに「松本希子さんへ」と書いて
info@foodsalvage.or.jp に送ってください。
2018-02-04