サルベージ・プロデューサーを目指し、札幌市内でサルパを開催した和田順子さんから、当日のレポートが届きました。一部加筆しながらご紹介します。
和田順子さんは現在、札幌を拠点として出張野菜料理教室「good food,good life」を主宰されています。
開催概要
日程 2016年10月4日(火)
場所 札幌市内(主催者ご自宅)
参加人数 4名
料理担当 参加者みんなで調理
集まった食材
トマト2個、大根1本、じゃがいも4個、たまねぎ4個、ごぼう1本、にんじん3本、しめじ1/2パック、かぼちゃ1/2個、ゴーヤ1本、きゅうり3本、ピーマン3個、こどもピーマン大量、パセリ、夕顔1/2個、 卵2個、豆腐1丁、バゲット1/2個、梅干し、ひじき、寿司太郎、さけるチーズ1パック、手作り切干大根、ゆかり、はちみつ、えごまマヨネーズ、ライスペーパー、ポップコーン、ざらめ、甘酒
出来上がった料理
ボイルドポテト~苦くないゴーヤのタルタル添え~
夕顔と絹ごし豆腐の甘酒とろとろ煮
POP&FUN!かぼちゃスープ
梅香るひじきと玉ねぎの「こりしゃき」サラダ
米と米のマリア―ジュお寿司の生春巻き
ピンチョス2種(・タルタルwithバーニャカウダ・白花豆とクリームチーズ)
自家製!きゅうりのキューちゃん
北海道では家庭菜園をやっている方が多く、ゴーヤはそこで多くつくられる野菜のひとつです。にもかかわらずゴーヤは食べ方が乏しく、また苦味のために子どもが全く手をつけないために子育て世代のお悩み野菜でもあります。そんなゴーヤの苦味を、タルタルのアクセントにしました。細かく切って塩もみし、レンジで火を通し、苦味を極力シャットアウト。そこにゴーヤ並みに主張する生玉ねぎと、まろやかな卵を合わせ、えごまマヨネーズ・塩・こしょうで味付けをしました。
参加者の声(一部抜粋)
- 普段使い切れない食材にもうひと手間で変身させられて楽しかった。
- (自分の食材+他の人の食材)×自分の調理法×他の人の調理方法=∞
- 全員が主婦なので大失敗があまりなく、時に大成功にも。
- 目新しい食器で食べることも振顫で美味しさが増した。
- 切り方や茹で方もそんな風にするんだ!と新しい発見。
- 持ち寄った食材についてその場でいつもどんな風に使っているかが聞けて、勉強になった。
- この食材ではこの献立!と自分で決めつけて料理をしていたので友達の発想がとても勉強になりました。
- ワンパターンなメニューを変えるヒントを得たことで、子ども達も食べる量に変化が生まれることを期待します。
主催者の感想(一部抜粋)
今回は全員が主婦だったのですが、ある程度料理ができる主婦であれば「シェフから教えてもらう」ことよりも「自分達でつくる」方が、満足度が高いのでは、と感じました。みんな少なからず「誰かの役に立てるとうれしい」からです。自分が何気なくやってきたやり方がクローズアップされ、「すごい!」「私もやってみよう」と言ってもらえることは、日頃家事で評価されることの少ない主婦の心をくすぐると思いました。「隣りの奥さんがやっていることなら自分でもできそう」というハードルの低さもあると思いました。私も含め、みんな正解がわからないまま自己流でやっていることに多少なりとも不安感があります。その不安感が日々のメニューの固定化につながり、使い切れない食材を生むことにつながっていると思いました。
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全部で7品ものメニューができたそうです。どれもレポート写真を見るとおいしそうで、どれも味見してみたい…。
サルパでは、集まった食材を「プロの料理人」が調理するスタイルが目立ちますが、じつは、必ずしもこのスタイルに当てはめなくとも良いんです。今回、和田さんが行ったように、参加者みんなでワイワイたのしく調理するのも大いに「アリ」です。和田さんの感想にもあるように、参加メンバーによっては、自分たちで調理することの方が「たのしい!」って思えることもあると思います。
さまざまな人が、各地域でサルパを開くことで、これからもっとサルパのスタイルも増えていくと思うんです。そのことを想像するだけでワクワクします。
一般社団法人フードサルベージ 平井