Airbnbで展開するサルベージ・パーティの体験プログラム、Food Salvage of the World。
5月にスタートしてから10月までに計8回開催し、すでに12カ国60人近くの人が参加してくれました!
日本人はもちろん、アメリカ、カナダ、ヨーロッパのフランス、アジアからは韓国、中国、台湾、ベトナム、マレーシア、南半球のオーストラリア、アフリカのエチオピア、そして中央アメリカのエルサルバドル。なんと南米以外、世界のすべての大陸からサルパ参加者が!
このプログラムでは日本人も外国人も関係なく、買い物~料理~食事という一連の流れを通して『サルベージなライフスタイルとは何か?』を完全体験型で楽しく学びます。通常のサルベージ・パーティでは参加者が家庭で余らせている食材を持ち寄りますが、このプログラムでは『買い物中にできるサルベージ(食材の救出!)とは?』という視点で、参加者一人一人に食材を一つずつ選んできてもらいます。
たとえば、その日に使うのだから消費期限がその日でも大丈夫!ということで、消費期限が迫って値下げされている食材や、すこし傷がついていたり熟しすぎたりしていて皆が選ぶことがなさそうな野菜や果物。普段意識しないことを意識しながらする買い物は、外国人はもちろん日本人の参加者にとっても新鮮みたい。
買い物が終わったら、皆でおうちに向かい、おうちについたら早速、集まったもので何ができるか皆で考えます。ここでみんなから出てくるアイディアがおもしろい。何を作るかアイディアがまとまったら、役割分担をして皆でクッキング。初めて会った参加者同士もたのしく一緒に考えたり作ったりする時間を通して、会話が弾みます。
最後には参加者の皆の斬新なアイディアから、サルベージした食材たちがおいしいお料理に大変身!みんなで考えて作った料理をみんなで囲んで食べるときは日本人も外国人も関係なく、みんながキラキラした目になり、笑顔が絶えません。
今回のレポートは Food Salvage of the World のダイジェスト版として、7月・10月の2回分をピックアップし、各回で集まった材料とできたお料理を紹介していきます!
7月16日の会
-集まった食材-
・お歳暮で頂いてあまっていたそうめん
・庭でたくさん採れたトマトと、切ったまま使えていなかったズッキーニ
・スーパーでサルベージした食材:
消費期限が今日または直近のあんこもち、餃子の皮、おから、油揚げ
ちょっと傷がついて見切り品になっていたパプリカ、にんじん、玉ねぎ、スプラウト、パセリ、ぶなしめじ
(その日に売れないと廃棄になってしまう)ばら売りの旬のお魚
-出来た料理-
〇おからとたっぷり野菜の餃子
〇お魚ときのこ炒めの油揚げはさみ
〇野菜たっぷりカラフルサラダ
〇ひよこ豆のお味噌で和えたおからのスタッフドパプリカ
〇今朝庭でたくさんとれたトマトとズッキーニの醤油麹和えをそうめんと一緒に
〇あんこもちの揚げ焼きスイーツ餃子
-注目の料理-
〇2種類の餃子
おからとみじん切りした野菜をお醤油などでシンプルに味付けしたものを餃子の具に…!余りものたちがこんなにもおいしい餃子に!
そしてあんこもちを包んであげ焼きした餃子は、立派なスイーツに!アツアツがとてもおいしい。餃子の皮の使い道のポテンシャルを実感!
10月21日の会
-集まった食材-
・サルベージした食材:
見た目がわるくて見切り品になっていたバナナ、白菜、かぼちゃ
・かなり熟していて皆から避けられていたアボカド
・なんと売り場で床に落ちてそのままにされてしまっていた人参のパック
・魚(ぶり)のアラ
・消費期限が今日明日になっていたシマホッケ、ささみ、賞味期限が近づき見切り品になっていた黒豆、湯葉、だしキャベツ漬け
・お味噌汁の出汁をとった昆布と鰹節の出汁がら
-出来た料理-
〇アボカドとバナナのスムージー
〇シマホッケとキャベツの漬物の甘辛炒め
〇かぼちゃと人参と黒豆の煮物
〇鶏ささみとだしキャベツのサラダ
〇人参と白菜と湯葉の入った具沢山ぶりのアラ汁
〇昆布と鰹節の佃煮
-注目の料理-
〇アボカドとバナナのスムージー
シンプルなアイディアだけど、スムージーにすればちょっと色が悪くなっていたり熟しすぎて柔らかくなっていたものもおいしく大変身!牛乳すこしとお砂糖を少し加えて、ミキサーにかけるだけ!
〇昆布と鰹節の佃煮
『出汁をとるってめんどくさそう…』と思われがちだけど、意外と簡単(昆布は一時間ほど水につけておき、鰹節を加えて火にかけて沸騰直前に火を止めるだけ)。でもその出汁をとった昆布と鰹節、捨ててしまってはもったいない…ということで、細かく刻んで醤油とお砂糖とみりんの味付けで炒めたら簡単にごはんにぴったりの佃煮に!
10月に来てくれたエルサルバドル人のゲストにこんなことを言われました。
『僕の国ではいっぱいまだ貧しい人も多い中で、食べ物もたくさん高いホテルやレストラン、あるいは所得の高い人に捨てられているっていう現状があるんだ。だから、日本でこういう体験があるって知った時、すごく興味があってぜひ参加したいと思ったんだ!楽しくフードロスを解決するってとってもすてきなコンセプトだね』
こうやって、国境を越えて『Food Salvage』のコンセプトに共感をもってもらえたり、興味を持ってもらえることの嬉しさを感じました。もっと世界にフードサルベージを広めていきたい!がんばります!
(サルベージ・プロデューサー/真崎里砂)