サルベージ・プロデューサー真崎のつぶやき in 東南アジア_

『特に期限がないこと』@タイ

 

タイではまだまだ新鮮なものを毎朝出している市場がいろいろなところにある。すばやい手作業で(すこし、というかかなり)乱暴に扱われている新鮮なお野菜、果物、お肉、お魚たち。この大量の食べ物たちは本当に毎日売り切れているのだろうか。

いや、売切れてはいないだろうな。(日本だったらこの売り方をしていたら最長でもその日のうちじゃなかったらもう売れない)

そして朝の5〜6時から出ている露店。ここのお料理たち、本当に毎朝全部作っているのかな。いや、ものにはよるけど、つくっていないだろうな。

このまちの市場や出店に共通しているのは、『特に期限がないこと』

今の日本ではほとんどのものに『期限』がついて、それを超えたら(超える前から)売れなくなり、家庭でも捨てられている。『期限による縛り』のようなものがあるように思う。でもここでは、人はきっと自分たちで判断をしているから、期限がなく、次の日にも売ったりすることが成り立っているのかもしれない。

別に腐ったものを食べているわけではない。期限がなくても自分たちで判断をするちからを持っているから、問題がないのだ。期限がないから、むしろこういうお店や市場などの売っている側で出ているロスは、他のスーパーなどで出ている量よりも圧倒的に少ないかもしれない。

だからといって、もちろん期限にも意味はあるのだけど。ただ日本で通用する食品ロス解決に向けたアプローチはここでそのままでは通用しないだろうと実感。

もちろん同じじゃなきゃいけないわけじゃない。その場に応じて適応できることが何よりも大事で、すこしずつ人を、環境を変えていけるのでは。

サルベージ・プロデューサー 真崎里砂

 

図1

市場のお惣菜やさんの様子