フードサルベージでは、2018年からサルベージ・パーティの開催などを通じ、フードロス削減に取り組み地域に広めていく人を育成するため、台東区と協働で事業を実施しています。
昨年は、台東区協働事業提案制度 平成30年度実施事業として東京都台東区にお住いの方、台東区に住所のある企業・団体の方向けに、「台東区オフィシャルサルベージ・プロデューサー育成講座」を開催し
「サルベージ・パーティ(サルパ)」の開き方をお伝えしてきました。
昨年の様子はこちら
今年は、実践を通じてサルパの開き方を学ぶため
「食品ロス削減の啓発担い手育成講座」
としてフードロスやサルパについて学ぶと共に、フードサルベージがサポートしながら、受講者のみなさんでサルパを企画し、開催しました。
サルパ開催までは不安の声もありましたが、それぞれの得意分野を活かしつつ、みんなで協力しながら進めていき、当日は想像以上に楽しかったとのことでした。
自分でも開催したいとの意見も多く、
いろいろな形のサルパが広がっていきそうで、楽しみです。
「食品ロス削減の啓発担い手育成講座 サルベージ・パーティを開催しませんか」の開催
開催概要
日程 2019年10月6日(日)
参加者 9名
場所 台東区役所
前半は、フードロスに関する基礎知識と、サルパの開催についての具体的な方法をフードサルベージ代表の平井巧がお話した後、サルパの実施例について、サルベージプロデューサーの門之園からご紹介しました。
後半は、2チーム(Aチーム、Bチーム)に分かれて、サルパの企画を進めていきました。
各グループ、開催日や会場の選定、連絡の取り方などを相談し、その日中に決まらなかったことは、後日、各グループごとに連絡を取り合いながら決めていきました。参加者の募集、当日までの事前準備や当日の進行など、フードサルベージもサポートしながら進めていきました。
受講者の方でサルベージ・パーティを開催しました!
Aチームのサルパ
開催概要
日程 2019年11月2日(土)10:00~13:00
参加者 7名とAチームメンバー4名
場所 健康カフェODL
Aチームは開催日まで日が少なかったのですが、SNSや告知サイト、直接の声かけなどでみなさん協力して参加者を募集しました。
当日は、親子含め7名の方が参加してくださり、賑やかになりました。
集まった食材 おから、豆腐、さつまいも、生春巻きの皮、グミ、シーチキンの缶詰
フードサルベージ代表、平井からフードロスについてのお話。
親子で普段の生活を思い浮かべながら
フードロスのお話を真剣に聞いていました。
その間に、シェフが集まった食材とにらめっこしながらサルベージレシピを考えます。
シェフからのレシピ発表。
2チームに分かれて、どの料理をするか選んで調理開始!
シェフから、料理のポイントを教えていただきます。
この日生まれた料理
[トマトとツナのパスタ]
[豆腐とおからのハンバーグ]
お肉が入らないけど、豆腐とおからでボリューム満点になりました。
[ぶりの人参ソース]
人参ベースのソースを
味噌とカレー風味で仕上げました。
人参嫌いな子でも美味しく食べられました!
[鶏もも肉のおから衣ソテー]
おからの意外な活用法!
衣に使用し、カリッと香ばしくなりました。
[さつまいもの生春巻き]
さつまいもの甘味付けにはお菓子のグミを活用。
生春巻きの皮がもっちりして、
大福のようなデザートに変身!
お父さんもお子さんも、シェフや受講者の方に教えていただきながら
積極的に、楽しく一生懸命作りました。
みんな揃って「いただきます」
初めて包丁を使ったり、
苦手だった人参も美味しく食べられるようになったり、
サルパで楽しい思い出ができたようです。
何か一つでも、お家での実践につながるとうれしいです。
受講者の方は、お子さんのサポートに回ったり、調理器具を順番に調整したりなど、それぞれ役割分担しながら進めていました。
当日、予定外のこともありましたが、みなさんで協力し、無事終わりました。
実際に企画・運営すると見えてきた課題は、受講者同士で共有し、
後日サルパ開催予定のBチームの方にも伝えて活かせるようにしました。
Bチームのサルパ
開催概要
日程 2019年12月1日(日)11:00~14:00
参加者 10名とBチームメンバー3名
場所 谷中テラス
集まった食材 冷凍のエビフライ、真空パックのかつおの佃煮、お土産でもらった湯葉、中身がよくわからない外国のお土産の缶詰、ライスペーパー、かきもち、乾燥のおふ、コーンの缶詰、中華料理のソース、豆腐、ねぎ、キウイ、マンゴー など
シェフからのヒントをもとに、みんなで調理スタート。
この日生まれた料理
[かつおの佃煮とたっぷり野菜の生春巻き]
[湯葉コーンがけ豆腐]
[しめサバとたっぷり野菜の谷中風オープンサンド]
[湯葉フルーツポンチ]
プルーンの甘さを活かしました。
[パンの耳と豆腐を使ったごぼうポタージュ かきもちクルトンを添えて]
※魚、パンは別途用意しました。
[エビフライのよだれ鶏あんかけ]
など。
食事の後は、食材の使い方や料理で工夫したところを話し合いました。
普段の生活でも食品ロス削減につながるように、みんなで意見を出し合いました。
サルパを終えて
受講者の方の感想
・聞くのと実際にするのとは異なり、想像以上に楽しかったです。
・参加者の方皆さんに楽しんでいただけたのでよかったです。自分でも開催してみたいです。
・料理の出来上がりも、余り物で作ったとは思えない出来栄えで驚きました。
・実際に企画、運営すると見えてくる課題なども見つけることができたので、
次回開催するときに活かしたいです。
サルパはいろんな形があって、毎回新しい発見があって楽しく勉強になります。
今回のようにチームで企画していくと、自分では気づけないことをフォローしあえたり、
新しいアイディアが出たりと、新しい形ができていくのを感じました。
参加者の方も、受講者の方も、「またサルパをやってみたい」という感想が多く、
家庭でも、地域のコミュニティなどでも、気軽にサルパを開催する人が増えて
フードロスについて、身近に考えたり、みんなで話す機会が増えるといいなと思います。
(サルベージプロデーサー門之園)
2020-01-15